【読了】水谷三公(1999=2013)『官僚の風貌』中央公論新社

やや古い本であるが,最近,本書を再読した。著者はイギリス政治史や日本の近世から近代,そして現代に至る官僚制・行政史研究で知られる。社会科学においては比較的長いスパンで「日本の官僚制」を描き出す稀有な研究者といえるだろう。特に深い理由もなく…

【書評】デモクラシー,リベラリズム,ポピュリズム:水島治郎(2016)『ポピュリズムとは何か―民主主義の敵か,改革の希望か』中公新書

トランプ大統領の誕生以来,ポピュリズムをめぐる議論は好悪の感情を伴って日増しに激しさを帯びてきているようにみえる。加えて政策面では人種・文化の多様性を否定し,アメリカ一国中心主義ないし孤立主義的な主張はメディアを通じて報道されている通りで…

わたしの新書論

新書は安価に手っ取り早く情報・教養を得ることができる書籍である。この10年くらいの間に新書の出版点数はかなり増加してきているように思われるが,その分,当たり外れも激しくなっている印象がある。安価とはいえ,やはりお金を払って得られるものが皆無…

キャッチーなエントリ・タイトルを付けるとPVが伸びることと明治期の官僚制

2ヶ月ほど何も投稿していない。それにもかかわらずページ・ビューが100を越えていた。わりあい,戦闘的というか挑戦状的なエントリのタイトルにしたので伸びたのだろうと思う。この2ヶ月ほどは色々と心が折れることがあったり方向転換を志向したりして落ち着…

科学的な政治学と現代日本の政治,およびその周辺

ここ20年ほどの潮流であろうか。政治学の科学性が強調されている。 それ以前から科学的な政治学を志向する研究者はいたものの,一般的な大学院生のレベルまで「科学としての政治学」を意識付けられ,いわば科学的政治学の「民主化」あるいは「制度化」がなさ…

あとでエントリを書きます

以前,はてなのブログを作るだけ作ったのだが不都合があったので,新しくまた作った。こうしていくつかの電子空間を無駄遣いしてきたのだが,とりあえずここは意欲ある限り続けていこうと思っている。